富士山でヨガをしたい—
ふとそう思ったその気持ちは、
もしかすると、心の奥にある静けさが
あなたにそっと呼びかけたのかもしれません。
山へ向かいたくなるとき、
人はいつも、自分の中心に戻ろうとしています。
理由はいりません。
風が吹けば、木々が揺れるように。
心が動いたのなら、それで十分です。
ここにある言葉は、地図ではなく、
ゆっくり歩くための灯りのようなもの。
読み進めるうちに、「どこへ行くか」よりも、「どんな自分でいたいか」が
静かに浮かび上がってくるはずです。
富士山でヨガが選ばれる理由
富士山のふもとで行うヨガには、
都会のスタジオでは味わえない深さがあります。
標高。澄んだ空気。
視界を遮るもののない空。
風、鳥の声、葉擦れの音。
自然の中で呼吸をするというだけで、
意識は自然に静まり、
からだと心がひとつに戻っていきます。
ポーズを完成させたいわけでも、
うまさや正しさを追いかけたいわけでもなく、
ただ、「今ここ」にいることが
当たり前のように戻ってくる。
富士山は、そんな時間を受け止めてくれる山です。
富士山で出会えるヨガのかたち
富士山では、いくつかの異なるヨガ体験が用意されています。
自然の中でしっかり体を動かすものもあれば、静かに呼吸を深めていくスタイルもあります。
向いている体験は、人によって違います。
気分・目的・体調。
それらを基準に、自分に合う形を選べば大丈夫です。
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寺ヨガ・禅ヨガ
落ち着いた空間で、ゆっくりと体を動かしながら呼吸を整えるタイプのヨガです。姿勢・呼吸・意識を丁寧に扱うため、初心者でも無理なく参加できます。「ポーズを深める」というより、心身の感覚を穏やかに整えたい人に向いています。
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リトリート型ヨガ
半日〜宿泊を伴い、ヨガ・瞑想・散歩などを組み合わせたプログラムです。日常から離れることで、体だけでなく心のリズムもリセットされていきます。忙しさから一度離れたい人、深く自分と向き合いたい人に選ばれています。
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SUPヨガ
湖の上で行うヨガで、バランス感覚と体幹を使いながら楽しむアクティビティ型。自然の揺らぎのなかで姿勢を保とうとするため、集中力や呼吸が自然と深まります。体を動かすことが好きな人、アクティブな体験を求める人に向いています。
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季節の朝ヨガ
富士山の景色と朝の光の中で行うシンプルなヨガです。旅行中の短い時間でも参加でき、経験がなくても気軽に始められます。旅のアクセントとして参加したい人や、まずは試してみたい人におすすめです。
富士山でヨガをする魅力—自然が“先生”になる場所
富士山は古くから霊山として信仰され、日本の自然崇拝の象徴でもありました。
その土地に身を置くと、私たちは無意識に姿勢を正し、呼吸を深くすることがあります。
標高の高さや澄んだ空気、静かな森の音は、体の奥にある感覚を呼び覚まし、ヨガの動きに気づきを与えてくれます。
朝日が昇る時間に行うヨガは、特に印象的です。
ゆっくりとした太陽の動きと、自分の呼吸のリズムが重なり、体と自然の境界が薄れていく感覚が生まれます。
「自然に触れる」のではなく、
「自然の一部として呼吸する」。富士五湖や山梨県の自然を訪れれば、観光の延長では終わらない、そんな体験が待っています。
富士山ヨガリトリートが人気の理由—“整う時間”を求めて

近年、旅の目的は変わり始めています
写真を撮る旅から、
予定を詰め込む旅から、
「静けさを取り戻す旅」へ。日常から少し離れ、自然の中で呼吸を整えるだけで、体の力が抜け、思考が静まっていく時間があります。
ヨガは体を動かしますが、目的は柔軟性ではありません
動きのあとに訪れる“静けさ”こそが、リトリートの本質です。
富士山麓でのヨガは、都会での習慣的なヨガとは違います。
ポーズを深めようとしなくても、呼吸が自然に深くなる。
意識しようとしなくても、心がゆるんでいく。それは、
「整えようとする自分」がふっとほどける感覚。ヨガから“禅”へ—動から静へのスイッチ
ヨガは体から整える実践
禅は心から静める実践。
この二つは本来、別のものではありません。
ヨガで体がひらくと、呼吸は深まり、
呼吸が整うと、思考は自然に静まっていきます。その流れの先にあるのが坐禅です。
坐禅は「無になる時間」ではなく、
「今ここに還る時間」。富士山の自然の中では、その切り替わりが驚くほど自然に起こります
動きから静けさへ。
外側の意識から、内側へ。境界が曖昧になる瞬間、
人はただ「在る」という感覚に出会います。👉 禅の考え方やマインドフルネスとの違いについては、
「寺でマインドフルネスを本格的に体験・学びたい」で詳しく紹介しています。富士山麓・耕雲院で体験する“禅とヨガのリトリート”

山梨県都留市にある曹洞宗 耕雲院は、
富士山麓の自然と調和する静かな寺院です。ここでは、ヨガと禅が
ひと続きの呼吸の中で行われます。静かな本堂でヨガを行い、身体と呼吸をひらく。
そのまま坐禅・写経・精進料理の時間へ移ることで、
体験は「動」から「静」へ自然に流れていきます。・少人数制
・自然に囲まれた静謐な環境
・初心者も安心できる案内外側から整えるヨガと、
内側から静める禅。
その両方を体験できる場として、訪れる人は少なくありません。富士山麓でヨガを入口に、禅へと続く体験は、
初めての方にもやさしく開かれています👉 坐禅の流れや心構えを知りたい方は、
「体験 座禅|初めての人が知っておきたいガイド」も参考になります。富士山麓で禅を体験する — 耕雲院プログラム
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- 所要時間: 約3〜4時間
- 内容: ヨガ・坐禅・写経 ※精進料理はオプション
- 費用: 10,000〜15,000円
- 場所: 山梨県都留市(富士山・河口湖から車で約40分)
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👉 詳細・予約はこちら → 耕雲院公式サイトリンク
耕雲院 副住職・河口智賢(かわぐち ちけん)

私は、山梨県都留市の曹洞宗 耕雲院で副住職を務めております、河口智賢(かわぐち ちけん)と申します。
大本山・永平寺での修行を経て、禅の実践とその心を現代に伝える活動を続けています。映画『典座 –TENZO–』では主演を務め、カンヌ国際映画祭をはじめ世界各地で上映されました。
この作品を通じて、禅の精神が国や言葉を超えて人の心に届くことを実感しました。耕雲院では、坐禅・写経・ヨガ・精進料理といった体験を通じ、
訪れる方がそれぞれの「今」と向き合う時間を私自身が直接ご案内しています。禅は、特別な修行ではなく、誰にでも開かれた“生き方の実践”です。
その思いから、子ども食堂の運営やオンライン坐禅など、
日常の中に禅の精神を取り入れる取り組みも続けています。禅は、難しい修行ではありません。
ヨガもまた、特別な技術や柔軟性が必要なものではありません。呼吸に戻る。
身体と心をひらく。
ただ、その時間を大切にする。富士山麓の自然に抱かれた静かな空間で、 ヨガと禅は無理なくひとつにつながっていきます。
ポーズを深めるためではなく、
自分に戻るためのヨガ。その時間を、耕雲院で丁寧にご案内します。
体験者の声
「心の奥に“静けさの余白”が生まれました。」
日常では味わえない深い静寂に包まれる時間でした。自分の呼吸が“帰る場所”になる感覚を体験できました。「坐禅と法話が、自分の生活を見直すきっかけに。」
難しい言葉ではなく、日常の中の“禅”を優しく伝えてくださる方でした。家でも呼吸を意識するようになりました。「ヨガと坐禅の組み合わせが心地よかった。」
身体をほぐしてから坐ると、自然に呼吸が深まりました。富士山の空気と、河口さんの穏やかな声が印象的でした。よくある質問(FAQ)
Q. 初めてでも大丈夫ですか?
A. もちろんです。姿勢や呼吸法は最初に丁寧にご案内します。
Q. 服装に決まりはありますか?
A. 動きやすい服装であれば問題ありません。
Q. 写経や精進料理は全員参加ですか?
A. 写経は体験に含まれますが、精進料理はオプションです。ご希望の方のみご予約ください。
Q. 坐禅中に眠くなってしまったら?
A. 眠くなるのは自然なことです。眠気に気づくことも禅の一部です。焦らず、呼吸に意識を戻してみてください。
Q. 予約はどこからできますか?
A. こちらのお問い合わせフォームからご予約ください。
まとめ—自然とひとつになる“整う生き方”

ヨガが「体で呼吸を学ぶ時間」なら、
禅は「心で呼吸を聴く実践」。富士山麓の静けさの中で、
私たちは「整える」のではなく、すでに整っていた自分に気づいていきます。
静けさを作り出すのではなく、
静けさの中へ帰っていく。その体験は、旅が終わっても続き、
呼吸や選択、日常の速度に静かに影響していきます。富士山でヨガをする理由は、風景ではなく、
「自分に戻るため」。静けさの中で、ゆっくり深く、
あなたの呼吸と向き合う時間を過ごしてみませんか。 -
